PROJECT TEAM
- 佐藤江美(nicottolab,Inc) Project Management / Direction / Copywriting
- 黄 思逸(nicottolab,Inc) Design
- 若村誠也(nicottolab,Inc) Front End Development
- 上田 基(nicottolab,Inc) Direction
- 大西貴之 Movie
| Release | 2026.02 |
|---|---|
| Client | 株式会社ノエチカ 様 コーポレートサイト |
| Role | Direction,Design,Copywriting |
| Url | https://noetica.co.jp/ |

北陸を拠点に、現代アートや工芸を軸とした文化事業を展開する株式会社ノエチカ様のコーポレートサイトリニューアルを担当しました。
芸術祭やアートフェアの企画運営、コミッションワーク、コミュニティデザインなど、多岐にわたる活動を行う同社。しかしその専門性の高さゆえに、「何をしている会社なのか」が一目で伝わりにくいという課題を抱えていました。
今回のリニューアルでは、事業理解の促進、実績の可視化、ブランドの再構築を目的に、サイト構成からコンセプト設計、コピーライティング、デザインまでを一貫して見直しました。

ノエチカ様は、美術館での展覧会企画や地域文化プロジェクト、パブリックアートの導入支援など、文化芸術を通じて地域に新たな価値を生み出す活動を続けてきました。
一方で、その活動領域は多岐にわたり、専門性の高い業務も多いことから、初めてサイトを訪れた方にとって「何をしている会社なのか」「どのような相談ができるのか」が伝わりづらい状況でした。
また、国内外で高く評価される数多くの実績を持ちながらも、それらが十分に整理・発信されておらず、ノエチカ様ならではの強みや価値が伝わりきっていませんでした。
そこで私たちは、単なる情報整理ではなく、「ノエチカとは何者なのか」を改めて見つめ直し、事業の再整理と言葉の再設計からプロジェクトをスタートしました。

今回のデザインで重視したのは、「アートを見せること」ではなく、「アートと社会をつなぐ存在であること」を伝えることでした。
ヒアリングを重ねる中で見えてきたのは、ノエチカ様自身が作品を生み出す組織ではなく、文化や芸術、人や地域を結び、新たな価値が生まれる場をつくる存在であるということ。
そのため、デザインは過度な装飾や演出を避け、余白や静けさを活かした構成を採用しました。
また、
という、ノエチカ様が取り組む複数の価値軸を整理しながら、文化的な品格と現代性を両立するビジュアルを目指しました。

ノエチカ様のサイト制作では、「わかりやすく伝えること」と同じくらい、「語りすぎないこと」を大切にしました。
文化や芸術の活動は、単純なサービス紹介だけでは伝えきれません。一方で、抽象的な表現だけでは、初めてサイトを訪れる方に事業内容が届かないという課題もありました。
そこで私たちは「ノエチカが何者であるか」を明確にしながらも、余白や解釈の余地を残す表現を意識しました。
トップページのメインビジュアルでは、あえて多くの言葉を置かず、北陸の風景や文化、アートプロジェクトの様子を映像で伝える構成を採用。説明よりも先に、ノエチカ様が大切にしている空気感や世界観が伝わることを目指しました。
また、事業紹介では専門性の高い「プロジェクトマネジメント」「コミッションワーク」「コミュニティデザイン」という言葉だけでは活動内容が伝わりづらいという課題がありました。
そこで、それぞれの事業の本質を短い言葉で表現するキャッチコピーを制作いたしました。
それぞれの役割や価値を直感的に理解できるよう整理しました。
言葉で説明しすぎるのではなく、必要な輪郭だけを描くこと。文化や芸術への敬意を忘れず、見る人自身が想像を広げられる余白を残すライティングを目指しました。

今回のプロジェクトでは、ノエチカ様が長年取り組んできた文化芸術活動を整理すると同時に、その根底に流れる思想や価値観を改めて見つめ直しました。
北陸の文化を未来へつなぐこと。
アートと社会を結び、人と地域に新たな価値を生み出すこと。
その静かで力強い姿勢が、訪れる人に伝わるサイトになっていればと思います。