産学連携学会 金沢大会参加レポート-スタートアップエコシステムに対する「デザイン・クリエイティブ」の可能性-


私たち「研究デザインラボ」を運営するニコットラボクリエイティブチームは、産学連携学会 第24回大会 金沢大会に協賛企業として参加させていただきました。
本ブログは2日間の学会を通じて感じた「伝える力」の再認識と重要性をレポートとしてまとめています。お時間のある際に是非ご一読ください。
学会名:産学連携学会 第24回大会 金沢大会
開催日:2026年6月18日(木)・19日(金)
開催地:18日(木)ANAクラウンプラザホテル金沢(石川県金沢市昭和町16-3)
19日(金)金沢商工会議所会館(石川県金沢市尾山町9-13)
現在、日本のスタートアップ環境は激変しています。政府の「スタートアップ5か年計画」や「産業技術力強化法」を背景に、大学の知を迅速に社会実装する「科学とビジネスの近接化」が急速に進んでいます。
産学官金が一体となって加速するリアルな現場を体感する中で、Webクリエイティブ企業である私たちは、一つの確信に至りました。
「この巨大なエコシステムを加速させるために、求められているのは『デザイン・クリエイティブの力』ではないか」
本レポートでは、学会で見えた最前線を振り返りながら、エコシステムにおけるクリエイティブの可能性と、我々が展開する「研究デザインラボ」の役割を見出します。
■ 震災からの復興を掲げる北陸の挑戦
開催地である北陸地域は、震災からの「創造的復興」という大きな命題を背負っています。 現場では、「北陸スタートアップエコシステムコンソーシアム」や「北陸RBX」を拠点とした熱い議論が交わされていました。KIT(金沢工業大学)地方創成研究所や、地域のDXを推進する「DXヴィレッジ」、限界集落の課題に挑む「現代集落」など、地域一体となった実践的な動きが印象的でした。
■ 全国の地域プラットフォームに見る多様な発信
シンポジウムでは、全国各地域のエコシステム構築の現在地が報告されました。
■ 共通の壁:「リスクを背負う人材」にどう届けるか
これらすべての地域に共通していた焦点は、「リスクを背負って挑戦する人材(アントレプレナー)をいかに育成し、惹きつけるか」という点でした。どれほど優れた制度や拠点を整えても、その魅力が潜在的な挑戦者に正しく届き、ワクワクさせられなければエコシステムは回りません。いつしか、この「惹きつける・伝える」というコミュニケーションの壁に直面するのではと我々は捉えました。
■ 難解な「研究シーズ」を「Web・クリエイティブ」で可視化する
学会では、優れた「研究シーズ」や「実績」が多数紹介されました。しかし、これらは専門的で硬質な情報ゆえに、そのままでは一般の社会や投資家、未来の起業家候補には伝わりにくいという課題があります。
ここで不可欠となるのが、Webやデザインをはじめとするクリエイティブの力です。 難解な科学技術や複雑な連携の仕組みを、Webサイトやビジュアルを通じて分かりやすく言語化・可視化(デザイン)すること。これにより、専門外の人々でも直感的に魅力を理解し、「これなら挑戦してみたい」「投資したい」と思える“血の通ったプロジェクト”へと生まれ変わります。
■ 世界的な潮流としての戦略的なクリエイティブ発信
スタートアップが初期フェーズから世界と戦うために、Web発信や一貫したブランディング(見せ方)がいかに重要視されているか。デザインやクリエイティブを戦略的に組み込む動きは、すでに世界的な潮流となっています。
情報過多の現代において、「正しく、魅力的に伝えるWeb・クリエイティブ」が支えとなり、優れた科学技術は社会に見出され、エコシステムが稼働していくと考えました。
今回の学会参加を通じ、日本国内のスタートアップ振興のリアルな熱量を肌で実感し、大きな学びを得ることができました。
この経験を経て、私たちはサービスの一つとして展開する「研究デザインラボ」が果たすべき使命の大きさを確信しています。 私たちが目指すのは、培ってきたデザイン・クリエイティブの力で、「科学(シーズ)の価値を分かりやすく可視化し、社会(ビジネス)へ届く形に翻訳すること」です。
研究者、行政、企業、そして地域を繋ぐための「コミュニケーションのハブ」となることが、エコシステムに求められているピースであると考えています。
私たちは今回の学びをサービスへ還元し、日本のスタートアップエコシステム構築をクリエイティブの力で加速させていきます。我々が展開する「研究デザインラボ」というサービスが、産学連携の未来へ貢献できる事を信じて、これからも研鑽を続けてまいります。
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