PROJECT TEAM
- Shinsuke Sakumoto Project Management / Art Direction
- Kenji Osugi Direction
- Mao Mori Direction
- Mika Maeda Art Direction
- Yuumi Shimizu Design
- Kumiko Furue Design
- Hirohiko Ueno Front End Development
Release | 2021.10 |
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Client | 株式会社タカタレムノス 様 コーポレートサイト |
Role | Project Management,Planning,Direction,Art Direction,Design,Front End Development |
Url | https://www.lemnos.jp/ |
タカタレムノスは1947年、ものづくりの聖地のひとつである富山県高岡市で真鍮鋳物製造として創業したメーカーです。SEIKOの時計枠の製造などを経てオリジナルブランドを確立し、現在ではさまざまな分野で活躍するデザイナーを起用した高品質なデザイン時計メーカーとして国内外で高い評価を獲得しています。
グッドデザイン賞をはじめとするデザインに関する受賞も数多く、誰もが一度は目にしたことのある、いわゆる「名品」と呼ばれるようなプロダクトも数多く生み出しています。
以前お使いだったホームページを公開してから年月が経ち、時代に即したホームページへと作り替える必要性が出てきたなかで、今回のWebリニューアルは、素材を活かした美しいデザインを追求するタカタレムノスのブランドコンセプトや美意識を伝えるための非常に重要なプロジェクトとしてスタートしました。
素材の特性を最大限に活かし、丁寧な手作業によって作られたタカタレムノスのプロダクトは、移りゆく時間とは裏腹に、時が経っても色褪せない存在感を放つのが魅力です。
「毎日なにげなく、何度も目にする時計だからこそ、使う人のいる空間を豊かにする存在でありたい」というブランドの思いのもと、タカタレムノスは多くの著名デザイナーとプロジェクトを組み、数々の名品を発表してきました。
今回のWebリニューアルでは、タカタレムノスのプロダクトを生み出すデザイナーとのつながりや、またそのデザイナーたちが作り出す研ぎ澄まされたデザインによるプロダクトの数々が、見ている人にきちんとわかりやすく伝わるサイト設計がマストとなりました。
今回のリニューアルで第一に大切にしたことは、タカタレムノスの持つ革新性と普遍性をビジュアルに落とし込むことでした。
ブランドのイメージと同様、無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインでありつつも、随所に遊び心や工夫を盛り込み、サイト来訪者を飽きさせず、かつ何度も訪れたくなるコンテンツ性の高さを目指しました。
タカタレムノスのコンセプトや思いを写真で綴る「ギャラリー」は、まるでアルバムのページをパラパラと捲るように見るられる横スクロールを採用。タカタレムノスのこれまでの歩みやものづくりへの姿勢を、空気感を含めて伝わるように意識しています。
またプロダクト紹介のページでは、商品情報とデザイナー情報をリンクさせたり、商品の受賞情報をリンクさせたりと、商品の持つストーリーや背景をストレスなくサイト来訪者に伝えられる工夫を施しています。
今回のプロジェクトでは、タカタレムノスのご担当者様とニコットラボがひとつのチームとなり、タカタレムノスの向かうべき方向性や理想とするデザインを言語化し、ひとつひとつ丁寧に形に落とし込んでいくというものになりました。私たちにとってこの一連の作業は、タカタレムノスの「ものづくりの心」に触れる貴重な体験となりました。