Project 「植物超個体とはなにか」目に見えない微小な研究をアニメーションとデザインで視覚的に表現

Release 2021.11
Client 奈良先端科学技術大学院大学 学術変革領域研究(B) 植物超個体の覚醒 プロジェクト 様
Role Planning,Direction,Art Direction,Design,Front End Development
Url https://www.kakusei-plant.com/

Outline

2020年11月「学術変革領域研究(B)」に採択された研究機関『植物超個体の覚醒』は、奈良先端大学、京都大学、東京大学の3名の先生方がチームを組み、変動する環境下で植物と微生物集団との相互作用を支えるメカニズムの理解を目指す研究機関です。植物が微生物と共生することで個体自体のポテンシャルを超えた能力を発揮するメカニズムの解明に向かい合っています。

研究室の開設にあたり、植物微生物相互作用に関わる独自性の高い研究内容を広く伝えられるよう、研究内容が直感的に伝わるようなロゴと、読みやすく親近感のあるホームーページの制作をご希望されていました。

ユニークかつ革新的な概念が直感的に伝わる モーショングラフィックをMVに採用。

まず着手したのは、研究の「顔」となるロゴ制作でした。着手にあたり、今後研究機関で行なっていく植物微生物相互作用の研究内容や、その研究がどのように社会に役立っていくのかという方向性を制作チームに落とし込むため、晝間教授をはじめ各先生方にオンラインミーティングを開いていただき、研究内容を丁寧にレクチャーしていただきました。

ユニークかつ革新的な概念を親近感のある印象でわかりやすく伝えるために、ロゴのカラーバランスはポップでカラフルな色を組み合わせ、植物の持つ多様性と生命の温もりを表現しました。また、Webのファーストビジュアルでは、微生物の活動と植物の成長の様子をアニメーションで表現しています。

また、研究機関のWebサイトでは、研究内容を分かりやすく伝える領域概念図(ポンチ絵)も非常に重要な役割を果たします。今回のデザインでは、革新的な概念と研究領域の関わりをなるべくシンプルに図解し、サイトデザインとマッチするテイストで表現しています。

革新的でユニークな研究内容をわかりやすく伝え 対象ユーザーとの良い出会いとなるサイトを構築

本案件の最大のポイントは「きちんと伝わり、良い出会いになる」こと。研究系サイトには研究内容を羅列した機械的なサイトが多いなか、同研究機関の領域に詳しくない方が読んでも研究内容が伝わるサイトにしたいというご要望を大前提に、親近感のあるデザインで同研究内容への間口を広げることを重要視しています。

また、対象ユーザーに専門性や実績を伝え、良い関係を築くための出会いの場となるよう、活動報告が更新できるCMSを実装いたしました。